“委”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くわ34.0%
まか28.5%
ゆだ24.9%
くは4.1%
2.1%
1.4%
1.2%
くはし0.8%
つぶ0.4%
0.2%
(他:11)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“委”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
叔母は気の毒そうに、なぜ小六の世話ができなくなったかを、女だけに、一時間も掛かってくわしく説明してくれたそうである。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
年紀としごろは、顔立は、髪は、島田とやらか、それとも片はずしというようなことかと、くわしく聞いてみたでございますが
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、ちやうど、子供の頃何時いつも彼女に着物を脱がせてもらつたやうに、私は、旅行服をいてもらふにまかせた。
安心して一切をまかせるがよい。と云うのはこれからこの部屋の中へ、そなたの胆を奪うような、奇怪な出来事が起こるからだ。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼らは室を片づけ清潔にするよりは、むしろ腕をこまねいて、自分の仕事をゆだねていた、主人に、当時の神に——普通選挙に。
右なるは、聖なる寺院の古の父、このづべき花のふたつかぎをクリストよりゆだねられし者なり 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それについては吉次郎も一々くはしく語らなかつたが、この話はかれが二十四五の頃で、浅草のある鰻屋にゐた時の出来事である。
魚妖 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
潮田さんの秘書役をして居た松本英子と云ふ婦人記者が一々くはしく書きとめたものがある。今その二つ三つをこゝに載せる。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
今宵こんしょう銀燭をつらねし栄耀えいようの花、暁には塵芥じんかいとなつて泥土にす。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「そうか! ……。それがまこととすれば、古今、稀なといえる、惜しむべき将が、世を去ったものだ。——これからという時代を、われらの手にして」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
創作は常に冒険である。所詮しょせんは人力を尽した後、天命にかせるより仕方はない。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それに庸三は、すべての現象をとかく無限への延長にかせがちであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
孤剣ひつさげ来りて以太利イタリーの義軍に投じ、一命を悪疫にしたるバイロン、我れ之を愛す。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
柳腰りうえうむちくじけては折要歩せつえうほくるしみ、金釵きんさいしては墮馬髻だばきつ顯實けんじつす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
嗚呼、くはしくこゝに寫さんも要なけれど、余が彼を愛づる心の俄に強くなりて、遂に離れ難き中となりしは此折なりき。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
嗚呼、くはしくこゝに写さんも要なけれど、余が彼をづる心のにはかに強くなりて、遂に離れ難き中となりしは此折なりき。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
宮武外骨みやたけがいこつ氏の『筆禍史ひっかし』はつぶさにその事跡を考証叙述して余すなし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
宮武外骨みやたけがいこつ氏の『筆禍史ひっかし』はつぶさにその事跡を考証叙述して余すなし。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
取附く島もあらず思悩おもひなやめる宮をきて、貫一は早くも独り座を起たんとす。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
されどひさしきにへずやありけん、にはかに起たんとして、かの文殻のきたるを取上げ、庭の日陰に歩出あゆみいでて、一歩にひとたび裂き、二歩に二たび裂き
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その歩々ほほおとせし血は苧環をだまきの糸を曳きたるやうに長くつらなりて、畳より縁に、縁より庭に、庭より外に何処いづこまで、彼は重傷いたでを負ひて行くならん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と一々わしく説明しける内に十分間余を過ぎて中より香ばしき匂いの漏れける。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
今年こんねん水辺すゐへんへ出可申心がけ候処、昨日より荊妻手足痛てあしいたみ(病気でなければよいと申候)小児くわん狂出候而くるひいでそろてどこへもゆかれぬ様子也、うき世は困りたる物也、前書くはしく候へば略し候、以上。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ちょっと、教員室で立話しをしたんだから、くわしいことは追てとして、その日は帰った。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此処が槍の直下だろうとて、荷物をてて行こうとすると、もう一つ小峰があるとの事、で早々まとめてまた動き出す。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
言損じがなければたるみもなく、多年の揣摩ずいま一時の宏弁こうべん、自然に備わる抑揚頓挫とんざあるいは開き或はじて縦横自在に言廻わせば
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
味酒うまざけ三輪の山、青丹あをによし奈良の山の、山のまにい隠るまで、道のくまつもるまでに、つばらにも見つつ行かむを、しばしばも見放みさけむ山を、心なく雲の、かくさふべしや」という長歌の反歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
政治の事、はなはだ大切なりといえども、これは人民一般普通の心得にして、ここに政治家と名づくるものは、一家専門の業にして、政権の一部分を手にとり、身みずから政事を行わんとする者なれば、その有様は、工商がその家業を営み、学者が学問に身をゆだぬるに異ならず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
先ずひざまずかせて、身をおゆだね申す心持を述べるのを
ユスチニアーヌス帝のディゲスタ法典に拠れば、もし近辺に河海なきときは、猛獣にわたしてその身体を裂かしむとある。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)