“くはし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
31.8%
18.2%
18.2%
9.1%
委敷4.5%
委細4.5%
4.5%
細妙4.5%
詳細4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云聞せ明朝みやうてうは其家に至り尋ぬべしと云れたり翌朝よくてう夫婦共に彼是と世話せわくだん茗荷屋みやうがや源兵衞の町所をくはし書認かきしたゝめて渡されしにぞ寶澤はわざうれしげに書付を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
十分間じつぷんかん七十五輌しちじふごりやうあへ大音寺前だいおんじまへばかりとははない。馬道うまみちくるままつた。淺草あさくさはうくはしことは、久保田くぼたさん(まんちやん)にくがい。……やま本郷臺ほんがうだい
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その概略あらましは今物書くべき心地もせねば、くはししき事の顛末をば、羅馬に到り着きて後にこそ告ぐべけれ、手を握らで別れ去ることの心苦しさを察せよといふ程のこゝろなりき。
千代 まあさ、其の話はあとくはしうするさかいに、早うまゐりませう。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
左様さういふ気心の知れた人なら双方の好都合。委敷くはしいことは出京の上で。と飽迄あくまでも言ひ張る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
もつとも、左様委敷くはしい事は私も知らないんですけれど。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と云ひつゝ立つて違棚に載せて置たる風呂敷包とりおろし、結び目といて二束ふたつかねにせし書類かきものいだし、十兵衞が前に置き、我にあつては要なき此品これの、一ツは面倒な材木きしな委細くはしい当りを調べたのやら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
大倭根子日子賦斗邇おほやまとねこひこふとにの命黒田くろだ廬戸いほどの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、十市とをちの縣主の祖、大目おほめが女、名はくはし比賣の命に娶ひて、生みませる御子、大倭根子日子國玖琉おほやまとねこひこくにくるの命一柱。
一一六あながちほとけをたふとむ人の、歌のこころ細妙くはしからぬは、これほどのあやまりは幾らをもしいづるなり。足下そこは歌よむ人にもおはせで、此の歌のこころあやしみ給ふは一一七用意よういある事こそと、あつでにける。
拙者せつしやふるくから此石とは馴染なじみなので、この石の事なら詳細くはししつて居るのじや、そもそも此石には九十二のあながある、其中のおほきあなの中にはいつゝ堂宇だうゝがある
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)