“竅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あな87.5%
きょう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その聲音こわね尋常よのつねならず、譬へば泉下の人の假に形を現して物言ふが如くなりき。我即興詩はみだりに混沌のあな穿うがちて、少女に宇宙の美を教へき。
拙者せつしやふるくから此石とは馴染なじみなので、この石の事なら詳細くはししつて居るのじや、そもそも此石には九十二のあながある、其中のおほきあなの中にはいつゝ堂宇だうゝがある
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
わが邦でも昔は兎を八きょうと見た物か、従来兎を鳥類と見做みなし、獣肉を忌む神にも供えまた家内で食うも忌まず、一疋二疋と数えず一羽二羽と呼んだ由
『埤雅』に咀嚼するものは九きょうにして胎生するに独り兎は雌雄とも八竅にして吐生すと見え、『博物志』には〈兎月を望んで孕み、口中より子を吐く、故にこれをという、兎は吐なり〉と出づ。