トップ
>
竅
>
あな
ふりがな文庫
“
竅
(
あな
)” の例文
その
聲音
(
こわね
)
は
尋常
(
よのつね
)
ならず、譬へば泉下の人の假に形を現して物言ふが如くなりき。我即興詩は
漫
(
みだ
)
りに混沌の
竅
(
あな
)
を
穿
(
うが
)
ちて、少女に宇宙の美を教へき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
拙者
(
せつしや
)
は
故
(
ふるく
)
から此石とは
馴染
(
なじみ
)
なので、この石の事なら
詳細
(
くはし
)
く
知
(
しつ
)
て居るのじや、
抑
(
そもそ
)
も此石には九十二の
竅
(
あな
)
がある、其中の
巨
(
おほき
)
な
孔
(
あな
)
の中には
五
(
いつゝ
)
の
堂宇
(
だうゝ
)
がある
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
極陰の地に
竅
(
あな
)
を作り、屋を
造
(
つく
)
り
掛
(
かけ
)
、別に
清浄
(
しやう/″\
)
の地に
垣
(
かき
)
をめぐらして、人に
踏
(
ふま
)
せず、
鳥獣
(
てうじう
)
にも
穢
(
けが
)
させず、
而
(
しかして
)
雪を
待
(
まち
)
、雪ふれば此地の雪をかの
竅
(
あな
)
に
撞
(
つき
)
こめ
埋
(
うづ
)
め、人是を守り、六月朔日是を
開
(
ひらき
)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
白鞭を以て地を築いて
竅
(
あな
)
と成す、虫を中に置き、その上に
沃盥
(
よくかん
)
す、
少頃
(
しばし
)
虫
蠕々
(
ぜんぜん
)
長きがごとし、
竅中
(
きょうちゅう
)
泉湧き、
倏忽
(
しゅっこつ
)
自ずから
盤
(
わだかま
)
る、一席のごとく黒気あり香煙のごとし、ただちに
簷外
(
えんがい
)
に出で
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
柱の根入りの
竅
(
あな
)
に水を湛へてゐるのが能く見えた。
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
『これで
可
(
よ
)
し、
殘
(
のこり
)
の
竅
(
あな
)
の
數
(
かず
)
が
貴君
(
あなた
)
の壽命だ、
最早
(
もう
)
これでお
暇
(
いとま
)
と
致
(
いた
)
さう』と
飄然
(
へうぜん
)
老叟
(
らうそう
)
は
立去
(
たちさつ
)
て
了
(
しま
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
極陰の地に
竅
(
あな
)
を作り、屋を
造
(
つく
)
り
掛
(
かけ
)
、別に
清浄
(
しやう/″\
)
の地に
垣
(
かき
)
をめぐらして、人に
踏
(
ふま
)
せず、
鳥獣
(
てうじう
)
にも
穢
(
けが
)
させず、
而
(
しかして
)
雪を
待
(
まち
)
、雪ふれば此地の雪をかの
竅
(
あな
)
に
撞
(
つき
)
こめ
埋
(
うづ
)
め、人是を守り、六月朔日是を
開
(
ひらき
)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
柱の
根入
(
ねい
)
りの
竅
(
あな
)
に水を
湛
(
たた
)
えているのが
能
(
よ
)
く見えた。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
竅
(
あな
)
の
數
(
かず
)
と
孔中
(
こうちゆう
)
の
堂宇
(
だうゝ
)
の二
證據
(
しようこ
)
で、石は
雲飛
(
うんぴ
)
のものといふに
定
(
きま
)
り、石賣は或人より二十兩出して
買
(
かつ
)
た
品
(
しな
)
といふことも
判然
(
はんぜん
)
して
無罪
(
むざい
)
となり、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も石は
首尾
(
しゆび
)
よく雲飛の手に
還
(
かへ
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
竅
漢検1級
部首:⽳
18画
“竅”を含む語句
孔竅
七竅
九竅
尋竅
竅中