“待”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
80.3%
まち10.8%
まつ4.8%
また1.5%
まっ1.3%
たい0.5%
まて0.5%
あしら0.3%
0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく寝ついてありがたいと思う間もなく、すぐ眼がいて、まだ空は白まないだろうかと、幾度いくたびあかつきびた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかたがありませんから、その中にはいって、あめやみになるのをっているうちに、いつかはとっぷりくれてしまいました。
瘤とり (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
おそろし山蛭やまびる神代かみよいにしへから此処こゝたむろをしてひとるのをちつけて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
箒木はヽきてヽすに、づおまちなされとあわたヾしくめ、ぐとおつしやれば是非ぜひなけれど
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
露に湿しめりて心細き夢おぼつかなくも馴れし都の空をめぐるに無残や郭公ほととぎすまちもせぬ耳に眠りを切って罅隙すきま
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仕付しつけたとほめらるゝ日をまちて居るに、何処どこ竜宮りゅうぐうへ行かれて乙姫おとひめそばにでもらるゝ事ぞと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
く来てくださいました。まつて居たんですよ。サアどうかあがつてくださいましな。』と低いつやのある声は昔のまゝである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「白髪を清めて元日をまつ所に、汝何人なれば我が白桜下に来り、我と対して座せるや」というに筆を起して、此方こちらが何かいうと、向うも何かいう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
炬燵こたつの中でくひツたけ這入はいつて当日たうじつまでまつるのでございますからのくらゐ結構けつこうな事はございません。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
熊捕くまとり場数ばかずふみたる剛勇がうゆうの者は一れん猟師れふしを熊のる穴の前にまた
「むずかしい病気なのかね。もうおっさんが帰っておいでになるだろうから、またせて置けばいじゃないか」
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
またっせえ、あいにくたすきがねえ、わしがこの一張羅の三尺じゃあ間に合うめえ! と、かろう、合したものの上へめるんだ、濡れていても構うめえ、どッこいしょ。」
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ここが大事と思いわざと平気な顔をして、ただ順風をいのって船の出られるのをまって居るその間の怖さと云うものは、何の事はない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それよりは今霎時、きばみがき爪を鍛へ、まづ彼の聴水めを噛み殺し、その上時節のいたるをまって、彼の金眸を打ち取るべし。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「太吉や、気分もいいし、お天気も好さそうだから町へ行って来るぞ。昼過ひるすぎにはじきに帰ってくるからまっていれよ。」
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
同人をよくたいするも母上に孝行の一に有之これあるべく候。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
奈何ぢや、牛飼君のとこから大に我々有為の青年の士を養うと云ふてよこしたが、汝、行つて見る気は無いか。牛飼君は士をたいするの道を知りおる。殊に今度の次の内閣には国務大臣にならるゝ筈ぢやから牛飼君のかくとなるは将に大いに驥足きそくを伸ぶべき道ぢや。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
義の国は義の君が再び世にきたり給う時に現わる、「我等は其の約束に因りて新しき天と新しき地を望みまてり義その中に在り」とある(彼得ペテロ後書三章十三節)、而して斯かる新天地の現わるる時に
わずかの月給の為めに腰を折ッて、奴隷どれい同様な真似をするなんぞッて実に卑屈極まる……しかし……まてよ……しかし今まで免官に成ッて程なく復職した者がないでも無いから、ヒョッとして明日あしたにも召喚状が……イヤ……来ない、召喚状なんぞが来てたまるものか、よし来たからと言ッて今度こんだ此方こっちから辞してしまう、誰が何と言おうトかまわない、断然辞してしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その鼻頭はなさきあしらひていよいよ動かざりける折柄をりから、来合せつる壮士三名の乱拳に囲れて門外に突放され、少しは傷など受けて帰来かへりきにけるが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
カミ毛野ケヌ 佐野サヌのくゝたち折りはやし、ワレたむゑ。今年ずとも
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)