たい)” の例文
牛飼君は士をたいするの道を知りおる。殊に今度の次の内閣には国務大臣にならるゝ筈ぢやから牛飼君のかくとなるは将に大いに驥足きそくを伸ぶべき道ぢや。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
そもそも仏国の土国をたいするを見るに、友誼ゆうぎ懇親によるのほか、さらに他意あらず。ゆえに土国のために害ある約はたつべからず。この理、領解しがたきにあらず。
千々岩ちぢわはおりおりまいり候由。小生らは誠に親類少なく、千々岩はその少なき親類の一にんなれば、母上も自然頼みにおぼす事に候。同人をよくたいするも母上に孝行の一に有之これあるべく候。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)