“款待振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんたいぶ33.3%
かんたいぶり33.3%
もてなしぶり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達の部屋より表門に近い氏の部屋へ氏は主人をまず招じて座布団ざぶとんをすすめ、洗面器へ冷水を汲み、新らしいタオルを添えるなど、この気の利かない私よりもずっと行き届いた款待振かんたいぶりである。
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
矢張その近所の北京亭ペキンていと云う支那料理屋へ、悦子のために自分の子供達も連れて行って小宴会を催してくれたりする、と云う款待振かんたいぶりであった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
款待振もてなしぶり田舎饅頭ゐなかまんぢゆう、その黒砂糖のあんの食ひ慣れたのも、可懐なつかしい少年時代を思出させる。故郷に帰つたといふ心地こゝろもちは、何よりも深く斯ういふ場合に、丑松の胸をいて湧上わきあがるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)