“待遇振”の読み方と例文
読み方割合
もてなしぶり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細い指であやつッて、あ、着換を畳もう、という、待遇振もてなしぶり。ですが、何にもない。着のみ、着のままで、しゃんと結ばると袋はぺしゃんこ。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
致してりし所ろマア/\此所へコレ娘何を迂濶うつかり致してをるお茶を上ぬか如何ぞやと待遇振もてなしぶりあつき程此方こなたはいよ/\こゝろ言出惡いひいでにく背後そびらにはあせするばかりに在りたるが斯てははてじと口を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昨日着いた時から、火傷やけどか何かで左手の指が皆内側に曲つた宿の嬶の待遇振もてなしぶりが、案外親切だつたもんだから、松太郎は理由もなく此村が氣に入つて、一つ此地ここで傳道して見ようかと思つてゐたのだ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)