“可懐”のいろいろな読み方と例文
旧字:可懷
読み方割合
なつか57.1%
なつかし41.6%
なつかしさ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可懐なつかしい、恋しい、いとおしい、嬉しい情を支配された、従姉妹いとこや姉に対するすべてのおもいを、境遇のひとしい一個蝶吉の上に綜合して
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千束の寮のやみの、おぼろの、そぼそぼとふる小雨の夜、狐の声もしみじみと可懐なつかしい折から、「伊作、伊作」と女ので、とぼそで呼ぶ。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あい宿しゅくで、世事の用はいささかもなかったのでありますが、可懐なつかしさの余り、途中で武生へ立寄りました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)