“なつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.0%
可懐19.7%
8.9%
可懷3.8%
1.9%
長束1.4%
0.9%
名塚0.5%
懐愛0.5%
懐慕0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不幸で沈んだと名乗るはないけれども、孝心なと聞けばしい流れの花の、旅のに立ったのが、しがらみかかる部屋の入口。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先生は重い体躯を三吉の方へ向けて、手をらないばかりの可懐しそうな姿勢を示したが、昔のようには語ろうとして語られなかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
で、ひよいと先生の姿を見た時は、その昔のままなのが堪らなくしくつてね。思はず駈け寄つて觸つてみたいやうな氣持がした。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その赤い色がいかにも可懷しく、ふら/\と私は立ち寄つた。思ひがけぬ時刻の客に老爺は驚いて小屋から出て來た。
比叡山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
……披々披々、……「オヤ、いつの間にか春が訪れたのか。」と、私は思つて、明るい灯火に照し出された銀座通りの柳の葉を、あふるゝばかりのしみの心で窺ひながら
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
長束正家が算術に通じていたとかいうが、当時の財政家たる彼にしては当然のことであろうし、また秀吉は一文銭を障子の目に二倍しておくだけ、どうしたとかいう伝説もあり
が、又、目の前の清子を見ると、この世に唯一人の自分の友が此人だと言ふりなきしさが胸に湧いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
名塚の者は、必死に防戦していた。信長は、単騎、寄手の陣の中へ駈け入って
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名塚は、信長の手足の一部である。一族の佐久間大学に守らせてある。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉里の眼もまず平田に注いだが、すぐ西宮を見て懐愛しそうににッこり笑ッて、「兄さん」と、裲襠を引き摺ッたまま走り寄り、身を投げかけて男の肩をいた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
承知はしたけれども、心は平田とともに平田の故郷に行くつもりなのである——行ッたつもりなのである。けれども、別離て見れば、一しょに行ッたはずの心にすぐその人が恋しく懐愛しくなる。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
周三はまた、「何點か俺の生母に似たがある。」と思ツた。で何となく懐慕しいやうにも思はれ、また其のしい末路になツて
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)