“ゆか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユカ
語句割合
88.8%
3.5%
1.8%
1.0%
0.8%
0.6%
瑜瑕0.6%
0.4%
廻縁0.4%
鋪板0.2%
下床0.2%
0.2%
0.2%
歩牀0.2%
瑜伽0.2%
由嘉0.2%
船床0.2%
0.2%
鋪床0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電光がすばやく射し込んで、ゆかにおろされてかにのかたちになっている自分の背嚢はいのうをくっきりらしまっ黒なかげさえ おとして行きました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
直ぐ目についたのは、ゆかの上に投出してあるトランクと手提鞄である。それにはいずれもT・Cと姓名の頭文字が記してあった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
○かくて産後さんご日をてのち、連日れんじつの雪も降止ふりやみ天気おだやかなる日、よめをつとにむかひ、今日けふ親里おやざとゆかんとおもふ、いかにやせんといふ。
小田中左門次——八丁堀にゆかりのある役人は、當時役得だけでも大名暮しができたと言はれてをりますが、その八丁堀同心の、小田中左門次が舌を卷くのです。
あれお夏/\と呼ぶわいの、おう/\其所にか、どこにぞ、いや/\いや待て暫し、あれは我屋わがやに父の声、我を尋ねて我を呼ぶ、親もゆかしや、つまも恋しや、父は子を
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
それぢやアくるませよう、うして浅草あさくさ観音くわんおんさまへれてゆかう。とこれから合乗あひのりで、蔵前通くらまへどほりから雷神門かみなりもんきはくるまり、近「梅喜ばいきさん、これ仲見世なかみせだよ。梅「へゝえ何処どこウ……。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
この瑜瑕ゆか並びおおわない特有の個性のありのままを少しも飾らずに暴露ぶちまけた処に椿岳の画の尊さがある。
ひとつのゆかしい幻像はなにですか。
蝶を夢む (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
春まひる真正面まともの塔の照りしらむ廻縁ゆか高うしてしづかなる土
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もとよりいづこをさして往かんと迄は、一たびも思ひ計らざりき。鋪板ゆかを這ひて窓の下にいたり、木片きのきれありしを踏臺にして窓に上りぬ。家は皆戸を閉ぢたり。街には人行絶えたり。
ひろき窓の下鋪板しもゆかに達するまでに切り開かれたる、丹青たんせい目をくらましたりけん壁畫の今猶微かにのこれるなど、昔の豪華の跡は思はるれど、壁の下には石灰の桶いくつともなく並べ据ゑられ、鋪板ゆかには芻秣まぐさ
堅牢けんらうなるてつおりをもつて圍繞かこまれ、下床ゆか彈力性だんりよくせいいうするクロー鋼板かうばんで、上部じやうぶ半面はんめん鐵板てつぱんおほはれ、半面はんめん鐵檻てつおりをもつてつくられ、鐵車てつしや都合つごう十二の車輪くるまそなへ、其内そのうち齒輪車しりんしや
わしも篠田と云ふ奴を二三度見たことがありますが、顔色容体全然まるで壮士ぢやワせんか、仮令たとひ山木の娘が物数寄ものずきでも、彼様男あんなものゆかうとは言ひませんよ、よし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この国の煙草たばこやまひせぬ日にてありなばゆかしくもあらまし、日本人の売子うりこのそを勧めさふらふにも今はうるさくのみ思ひ申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
壁又歩牀ゆかには石目もて方圓種々の飾文を作る。白青赤などの顏料もて畫ける壁を見るに、舞妓、神物の類猶頗る鮮明なり。
和田仁十郎以下の門人達は白衣びゃくえを着て、その旛の下、壇の周囲に坐して「大威怒鳥芻渋麽儀軌だいぬちょうすうじゅうまぎき経」、「仏頂尊勝陀羅尼」、「瑜伽ゆか大教王経」、「妙吉祥平等観門大教主経」等の書巻を膝の上にもって
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
北条霞亭の養嗣子進之しんしが始て仕籍に列し、舎を福山に賜つたのも亦此年である。会々たま/\進之の妻山路氏由嘉ゆかが病んで歿した。跡には十歳の子念祖ねんそが遺つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ガルールは、それから夢中になって船床ゆかを探し廻った。そしてふと穴のようなへこみへ首を突込むと
雅さんのところへくときまつて、その為に御嫁入道具までちやん調こしらへて置きながら、今更外へゆかれますか、雅さんも考へて見て下さいな。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
贄卓に畫きたる神の使の童の顏を悉くおぼえ、柱の上なるうねりたる摸樣を識り、瞑目したるときも、醜き龍と戰ひたる、美しき聖ミケルを面前に見ることを得るやうになり、鋪床ゆかに刻みたる髑髏の