“鋪板”の読み方と例文
読み方割合
ゆか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとよりいづこをさして往かんと迄は、一たびも思ひ計らざりき。鋪板ゆかを這ひて窓の下にいたり、木片きのきれありしを踏臺にして窓に上りぬ。家は皆戸を閉ぢたり。街には人行絶えたり。
ひろき窓の下鋪板しもゆかに達するまでに切り開かれたる、丹青たんせい目をくらましたりけん壁畫の今猶微かにのこれるなど、昔の豪華の跡は思はるれど、壁の下には石灰の桶いくつともなく並べ据ゑられ、鋪板ゆかには芻秣まぐさ