“芻秣”の読み方と例文
読み方割合
まぐさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
令史れいしいへ駿馬しゆんめあり。無類むるゐ逸物いちもつなり。つね愛矜あいきんして芻秣まぐさし、しきりまめましむれども、やせつかれて骨立こつりつはなはだし。擧家きよかこれをあやしみぬ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
塵を積むべき車のながえには、骨立ほねたゝしたる老馬の繋がれつゝ、側なる一團の芻秣まぐさを噛めるあり。
かゝる場合に原作を改むることを、芝居にては曲をぐといふ。畫工はそれの畑、某の井、其の積み上げたる芻秣まぐさをばえ寫さじといふ。これがためにさへ曲ぐべき詞も出來たるべし。