“頻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しき71.5%
しきり27.0%
シキ0.4%
0.3%
しげ0.1%
ひん0.1%
ほお0.1%
ほゝ0.1%
0.1%
シバ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがの米友もこれには面喰って、鶏を払いのけると、そのあとから小犬が飛び出して来て、米友に向ってりに吠え立てるのです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こんな筈はなかったのにと、白シャツ一枚でに我と我が喉のり方を研究している中に悪寒を覚えて、用心の為め又三四日休んだ。
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
B○……海路に出でゝ、惶八神の渡りは、吹く風ものどには吹かず、立つ浪もおほには立たず、波の立ちふ道を……(同巻十三)
その上、泣ききつて居る彼女を、他国の名も知れぬ小駅に、下す事などは、少しでも愛を持つて居る者には出来なかつた。その裡に、汽車は米原に着いた。
海の中にて (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
神には撃たれ友には誤解せらる、ら自己のために弁明するもの効なく、神の我を苦むる手はまず友の矢はますますり注ぐ。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
黒橇や、荷馬車や、徒歩の労働者が、きゅうにから放たれた家畜のように、自由に嬉々として、氷上をり、ぱんに対岸から対岸へ往き来した。
国境 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
手にあまる抵抗であった——それを意識した阿賀妻のそげたから血がひいた。どこかの一点をぐいとんだ。瞳が白く光って、それは彼の挑む姿であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
與吉つていつてぐにいというていた。お與吉をふう/\といてそれから自分んでやつた。お茶碗うしてえた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
家持の「今日ふる雪のいやけ。よごと」(万葉巻二十)は、此寿詞の効果によつて、永久に寿詞の奏を受けさせ給ふ程に、長寿あらせ給へと言ふのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「我が門に、千鳥鳴く。起きよ/\。わが一夜づま。人に知らゆな(万葉)」
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)