“迦陵頻迦”の読み方と例文
読み方割合
かりょうびんが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地金じがねすべて、黄金なのはいうまでもない。迦陵頻迦かりょうびんがのすかしぼりである。はちすの花は白金だし翠葉みどりは青金せいきんだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはみな何で作って居るかといえばバタでもって造ってある。その人形は極楽ごくらく世界の天、天女もあり、また極楽世界に居るという迦陵頻迦かりょうびんが共命鳥ぐみょうちょうというような鳥の類もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
二代目の天鼓もまたその声霊妙れいみょうにして迦陵頻迦かりょうびんがあざむきければ日夕籠を座右ざゆうに置きて鍾愛しょうあいすること大方ならず、常に門弟をしてこの鳥の啼く音に耳をかたむけしめ、しかる後にさとしていわ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)