“神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみ60.6%
しん17.8%
かん5.5%
がみ2.9%
カミ2.1%
カム1.9%
カン1.2%
かむ1.0%
0.7%
みわ0.7%
たましひ0.7%
ガミ0.7%
こころ0.5%
ゴット0.5%
たましい0.2%
シン0.2%
あや0.2%
かう0.2%
こう0.2%
さま0.2%
じん0.2%
ケイ0.2%
ゴッド0.2%
シエン0.2%
ヂアナ0.2%
デウス0.2%
ナイ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だからのうちにも、のお言葉があり、ものがたりのうちにも、のお言葉まれてゐるもの、としたのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
一向を労し、思を費して、日夜これをるにあらぬ貫一は、肉痩せ、骨立ち、色疲れて、宛然死水などのやうに沈鬱しんぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大和の国にはながらの空気が漂うている、天に向うて立つ山には建国の気象があり、地をおして流れる川には泰平の響きがある。
「たわけた入道よな。武田家のともめておった御旗楯無宝物は、たしかに、伊那丸がかくしているはずじゃ。そのをもうすのにわからぬか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
理想の境涯、偶像となつた生活は、人よりも神に、神に近い「」と言ふ譬喩表現が、次第に、事実其ものとして感ぜられて来る。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くしの神 常世にいます いはたゝす 少名御神ほき、ほきくるほし、豊ほき、ほきもとほし、まつり来しみぞ(記)
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の神の代表となつてゐるのは、火のである。此亦、三個の石を以て象徴せられて、一列か鼎足形かに据ゑられてゐる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「いそのかみ布留神杉さびて恋をも我は更にするかも」(巻十一・二四一七)、「にもにも吾ははざりきりたる君に此処にはむとは」(同・二六〇一)等があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
世界優秀な科學と威力の鐵壁、その中に住んでも、人間は、遂に、一穗のあかし——精神の燈火——それが無くては居られないものだといふ實際を僕は軍艦の中で觀た。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
かれその三勾れるによりて、其地に名づけて美和といふなり。この意富多多泥古の命は、の君、鴨の君が祖なり。
是則を以てり、てはを以てゆゑなりとかや。(文海披沙の説)菅神も此に近し。逃入村の事を以ても千年にちかき神灵赫々たることぐべしふべし。
とこふは社もあり、人も崇める神の現れであることもあるが、まじこりは多く雑神浮浪神新渡神の作用であつたものと見える。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(しかしそれらの中に沈んでゐるのは、孤独のではない。ひどく華やいだ、むしろ孤独悦のの、——隠微擬態だつたやうだ)
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
未知未知幸福——これは象徴派のよく口にする所だが、あすこいらは私と同じ傾向に来て居るんじゃないかと思うね。
私は懐疑派だ (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
われに罪人あり、捉えて釜煮して、これをわしめ、人をして守禦せしむ。ないし煮死するにの出ずるを見ざるゆえに、死して神なきことを知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いわゆる「来ってこれを助く」と、あるいは「その去ることいよいよ速かにして、そのいよいよ全し」
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
二氣の正しきに乘り、五行のへ、しき理をけてめ、れたるを敷きて國を弘めたまひき。
もうそこは濶い濶い浪逆浦で、右には浮洲を隔てゝ香取の丘が見え、左には鹿島からやゝ南に下つてゐるのあるあたりの樹木の多い丘陵が展げられて見えた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
一手は大河内の自天王の御所を襲い、一手はの将軍の宮の御所に押し寄せた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
少女はそれをて、かとばかりんで、これをいあげました。それは、いつかえておいたとまったくじでありました。彼女は、その接吻してさまにおしました。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、それをまたはう。でも誓言などなされると(って)心元ない、戀人誓言るのはヂョーヴうておましなさるといふゆゑ。
聞得大君同様、根所たる豪族の娘から採つたものであらうが、近代は、根人腹の中から女子二人を択んで、氏神の陽神に仕へる方を託女、陰神に仕へるのを、託女と言ふ
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
という字は、いつも頭文字で現れ、いかにも敬意を表するかのく、それに限りて、ゆっくり書くのであった。
これこその到来といふ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
聞くに堪へざる平字の連用(ヒアツス)あり。といふ字を下すことおほよそ二十五處、それにて詩をかう/″\しくせんとにや。性靈よ、性靈よ。誰かこれのみにて詩人とならん。
すなわち「のご大切」「キリシトのご大切」と称し、余は汝を愛す、というのを、余は汝を大切に思う、と訳したのである。
恋愛論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
聞得大君同様、根所たる豪族の娘から採つたものであらうが、近代は、根人腹の中から女子二人を択んで、氏神の陽神に仕へる方を託女、陰神に仕へるのを、託女と言ふ
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それはみな何で作って居るかといえばバタでもって造ってある。その人形は極楽世界の天、天女もあり、また極楽世界に居るという迦陵頻迦共命鳥というような鳥の類もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)