“浪逆浦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なさかうら50.0%
なみさかうら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうそこは濶い濶い浪逆浦なさかうらで、右には浮洲を隔てゝ香取の丘が見え、左には鹿島からやゝ南に下つてゐるかういけのあるあたりの樹木の多い丘陵が展げられて見えた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
利根の流れをズンズンと浪逆浦なみさかうらへ出て、多分、鹿島の大船津おおふなつを目的とするものだろうと思われる。つまり、香取の神宮へ参拝して、潮来出島はあと廻しにして、鹿島神宮を志すものらしい。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)