“擬態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎたい83.3%
まどはし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、彼は、このたびの出軍に際して、そのいずれに加担かたんするも、下策げさくとなしていた。兵を具し、陣は張ったものの、これは一時の擬態ぎたいだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の心にもなき驕慢きょうまん擬態ぎたいもまた、射手への便宜を思っての振舞いであろう。(一行あき。)自棄やけの心からではない。私を葬り去ることは、すなわち、建設への一歩である。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
(しかしそれらの中に沈んでゐるのは、孤独のおりではない。ひどく華やいだ、むしろ孤独悦のこころの、——隠微いんび擬態まどはしだつたやうだ)
(新字旧仮名) / 高祖保(著)