“擬兵”の読み方と例文
読み方割合
ぎへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
擬兵ぎへい、偽陣。これはただ人を惑わす詐術さじゅつに過ぎない。こんなものに昨日からいらざる惑いを抱いていたことの恥かしさよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渭南の県令から登用した校尉こうい丁斐ていひの策を用いて、河畔の堤の蔭に沿うて仮陣屋を築かせ、擬兵ぎへい偽旗ぎきを植えならべて、実際の本陣は、すでにほかへ移していたのである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「せっかく白帝城へ近づきながら石の擬兵ぎへいや乱石の八陣を見て、急に退いてしまったのは、一体いかなるわけですか、ほんものの孔明が現れたわけでもありますまいに」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)