“擬装”の読み方と例文
読み方割合
ぎそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新クレムリン宮殿は、突兀とつこつたる氷山の如く擬装ぎそうされてあった。中ではペチカがしきりに燃えていて、どのへやも、頭の痛くなるほどえくさかった。
満山に湧くせみの声も衰えた。薄明の中、私達は部隊に着いた。道から急角度にそそり立つ崖に、大きな洞窟どうくつを七つ八つも連ね、枯れた樹などで下手な擬装ぎそうをしている。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
しかしお前も、こんどというこんどは余程よほどりたと見え、屋上から、蜘蛛に見まがうような擬装ぎそうのマイクと高声器をつり下げて、わしに話しかけるなんて、中々機械化してきたじゃないか、はははは