“蝉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せみ95.3%
ぜみ4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
動物の中でもたとえばこおろぎや蝉(せみ)などでは発声器は栄養器官の入り口とは全然独立して別の体部に取り付けられてあるのである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
自分はこの三階の宵(よい)の間(ま)に虫の音らしい涼しさを聴(き)いた例(ためし)はあるが、昼のうちにやかましい蝉(せみ)の声はついぞ自分の耳に届いた事がない。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……すぐ頭の上でひぐらし蝉(ぜみ)が鳴いているのだった。いま近づいて来る足音が新島八十吉であることは、猿橋の駅あたりから二人にはわかっていた。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
熬(い)りつける樣(やう)な油蝉(あぶらぜみ)の聲(こゑ)が彼等(かれら)の心(こゝろ)を撼(ゆる)がしては鼻(はな)のつまつたやうなみん/\蝉(ぜみ)の聲(こゑ)が其(そ)の心(こゝろ)を溶(とろ)かさうとする。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)