“晩蝉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひぐらし50.0%
ばんせん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまつ日は既にのぼりて向山むかやま晩蝉ひぐらし鳴けどここには鳴かず
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山かげに今日も聞ければ晩蝉ひぐらし秋蟋蟀あきこほろぎの寂しさに似つ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひぢを曲げて一睡をむさぼると思ふに、夕陽すで西山せいざんに傾むきたれば、晩蝉ばんせんの声に別れてこの桃源を出で、元の山路にらで他の草径くさみちをたどり、我幻境にかへりけり、この時弦月漸く明らかに
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)