“ひぐらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜩80.5%
茅蜩6.5%
日暮5.2%
寒蝉1.3%
晩蝉1.3%
青蜩1.3%
秋蝉1.3%
蛼1.3%
蜩蝉1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして午前の四時頃、他のものでは蜩(ひぐらし)が一番早く聲を立つるのであるが、それをきつかけに佛法僧はぴつたりと默つてしまふ樣である。
鳳来寺紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
森にひびき鳴ける蛙(かはづ)を梅雨早やも茅蜩(ひぐらし)の声のきざむかと聴く
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
身を起して、坂また少しく攀じ、石段三十五階にして、かの峰の松のある処、日暮(ひぐらし)の丘の上にぞ到れる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
羊歯(しだ)のしげり吾をめぐりてありしかば寒蝉(ひぐらし)ひとつ近くに鳴きつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山の上にひとときに鳴くあかときの寒蝉(ひぐらし)聞けば蟋蟀(こほろぎ)に似たり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
あまつ日は既にのぼりて向山(むかやま)に晩蝉(ひぐらし)鳴けどここには鳴かず
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山かげに今日も聞ければ晩蝉(ひぐらし)は秋蟋蟀(あきこほろぎ)の寂しさに似つ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
外へ出て其処(そこ)らを見廻しながら立っていると、まだ夜の気の彷徨(さまよ)うている谷の向う河岸や此方の林の中で、青蜩(ひぐらし)が透(す)き徹(とお)るような声で鳴き初めた。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
賑かな青蜩(ひぐらし)の声を聞いて、毛布を体に巻きつけながらそっと天幕から這い出した。見ると、星影のうすれた狭い谷間の空を一道の白気が黄道光の如く東から西へ流れている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あれと追駈(おっかけ)ッこをして見たり、樹に逐い登らして、それを竿でつゝいたり、弱った秋蝉(ひぐらし)を捕ってやったり、ほうせん花の実(みの)って弾(はじ)けるのを自分でも面白くって、むしって見たり
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
また蛼(ひぐらし)のなく頃となつた
雲 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
類聚(るゐじう)大補任にも諸家が麥の耕作に熱中することや時鳥の事のほかに「十二月十八日、きり/″\すの啼くのを聞いた」とあり、立川寺年代記には「冬空なるに蜩蝉(ひぐらし)鳴く」とあつて
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)