“ひぐらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
79.7%
茅蜩7.2%
日暮4.3%
寒蝉1.4%
晩蝉1.4%
秋蝉1.4%
1.4%
蜩蝉1.4%
青蜩1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しぶく小雨に見る/\淡墨うすずみの画になったり、梅雨にはふくろうの宿、晴れた夏には真先にひぐらしの家になったり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そのため夜は店を閉じても外の明りで十分羽子をつくに足り、夏の郊外などでは真夜中に蝉が鳴きひぐらしが鳴くようになった。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
茅蜩ひぐらしのこの日啼きそめ山方やまかたやまだゆふあは合歓ねむのふさ花
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
茅蜩ひぐらし合歓ねむの夕花咲きそむる山方やまかたにして気色けしき添ひつつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
身を起して、坂また少しく攀じ、石段三十五階にして、かの峰の松のある処、日暮ひぐらしの丘の上にぞ到れる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
卯辰山うたつやま、霞が峰、日暮ひぐらしの丘、一帯波のごとく連りたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山の上にひとときに鳴くあかときの寒蝉ひぐらし聞けば蟋蟀こほろぎに似たり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
羊歯しだのしげり吾をめぐりてありしかば寒蝉ひぐらしひとつ近くに鳴きつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
あまつ日は既にのぼりて向山むかやま晩蝉ひぐらし鳴けどここには鳴かず
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山かげに今日も聞ければ晩蝉ひぐらし秋蟋蟀あきこほろぎの寂しさに似つ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
あの猫が面白い猫で、あれと追駈おっかけッこをして見たり、樹に逐い登らして、それを竿でつゝいたり、弱った秋蝉ひぐらしを捕ってやったり、ほうせん花のみのってはじけるのを自分でも面白くって、むしって見たり、それをぶっつけて吃驚びっくりさせて見たり、そんなことばかりしていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
またひぐらしのなく頃となつた
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
『明月記』の十一月二十五日のところに「ほとゝぎすが啼く」とあり、類聚るゐじう大補任にも諸家が麥の耕作に熱中することや時鳥の事のほかに「十二月十八日、きり/″\すの啼くのを聞いた」とあり、立川寺年代記には「冬空なるに蜩蝉ひぐらし鳴く」とあつて、これはどうした事だらうと、自分のあたまを疑つたり、恐怖したりしてゐる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
賑かな青蜩ひぐらしの声を聞いて、毛布を体に巻きつけながらそっと天幕から這い出した。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
外へ出て其処そこらを見廻しながら立っていると、まだ夜の気の彷徨さまようている谷の向う河岸や此方の林の中で、青蜩ひぐらしとおるような声で鳴き初めた。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)