“追駈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいか42.4%
おっか24.2%
おつかけ9.1%
おっかけ6.1%
おつか6.1%
おひか6.1%
おひかけ3.0%
おつかく3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が号外売りを追駈おいかけて行って買ったのは、暑い夏の頃で、ヂリヂリ照りつける陽で道の砂が足裏(私達小児こどもはみな大抵たいてい跣足はだしで過した)
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
だが、追駈おっかけながら刑事の吹き鳴らした呼笛よびこ利目ききめがあった。それを聞きつけた一人の警官が、丁度その時、賊の前面に現われたのだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
追駈おつかけ候中とくに日は暮方角はうがくわからず彷徨さまよひりしうちはからずも九助に出會段々の物語りに手間取てまどり追々夜も更行ふけゆくしたがひ月も出しかば夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私変に思って後姿を見てましたの、すると、長吉さんたら、まるで何かに追駈おっかけられでもしている様に、バタバタと向うの方へ走って行きましたわ
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何方どつちが性悪なんでせう、もしか仰有る通り、貴方が私にお惚れなすつたのだつたら、あの女のかた追駈おつかけはなさらなかつた筈ぢやなくつて。」
ぴきいぬえながらかれふ。うしろはうでは農夫のうふさけぶ。イワン、デミトリチは兩耳りやうみゝがガンとして、世界中せかいぢゆうあらゆる壓制あつせいが、いまかれ背後うしろせまつて、自分じぶん追駈おひかけてたかのやうにおもはれた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
はなれて追行おひゆく折柄をりから火附盜賊改ひつけたうぞくあらための組與力くみよりき笠原粂之進と云者手先兩人を引連ひきつれて今此所を通り掛りけるが文右衞門拔身ぬきみを振て久兵衞を追駈おひかけ行を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も手早く〆直しめなほし三十六計逃るにしかじとすきを見合せひよいと身ををどらせて奴等がまたくゞぬけ表の方へ駈出すにヤレ逃すなと追駈おつかくるを表に待たる仲間の雲助共おつと兄イさううまゆくものかと捕へしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)