追駈おっかけ)” の例文
私変に思って後姿を見てましたの、すると、長吉さんたら、まるで何かに追駈おっかけられでもしている様に、バタバタと向うの方へ走って行きましたわ
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あれと追駈おっかけッこをして見たり、樹に逐い登らして、それを竿でつゝいたり、弱った秋蝉ひぐらしを捕ってやったり、ほうせん花のみのってはじけるのを自分でも面白くって、むしって見たり
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
あの深い森ですからね。追駈おっかけて見た所で、とても分るものではありませんよ
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)