“秋蝉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきぜみ50.0%
あきせみ16.7%
つくつくぼうし16.7%
ひぐらし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋蝉あきぜみが、啼いている。石井戸のそばに、坐りこんで、工匠たくみたちは弁当をひらき初めた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋蝉あきせみも泣き蓑虫みのむしも泣くのみぞ
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
其様そんさわぎも何時しか下火になって、暑い/\と云う下から、ある日秋蝉つくつくぼうしがせわしく鳴きそめる。武蔵野の秋が立つ。早稲が穂を出す。尾花おばなが出てのぞく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あれと追駈おっかけッこをして見たり、樹に逐い登らして、それを竿でつゝいたり、弱った秋蝉ひぐらしを捕ってやったり、ほうせん花のみのってはじけるのを自分でも面白くって、むしって見たり
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)