“尾花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おばな72.0%
をばな24.0%
オバナ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一廻りななめに見上げた、尾花おばなを分けて、稲の真日南まひなたへ——スッと低く飛んだ、赤蜻蛉あかとんぼを、かざしにして、小さな女のが、——また二人。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にしきふちに、きりけて尾花をばなへりとる、毛氈まうせんいた築島つきしまのやうなやまに、ものめづらしく一叢ひとむらみどり樹立こだち眞黄色まつきいろ公孫樹いてふ一本ひともと
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
禾本科の立派な立てもので秋をシンボライズして居り、これなくば秋の景色は平凡化するといっても誣言ふげんではあるまい。ススキの花穂の立ち出たものを歌では尾花オバナと称する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)