“おばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オバナ
語句割合
尾花90.0%
芒花5.0%
雄花5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、すぐ後ろの、源頼政みなもとのよりまさのある中山堂の丘に、白い尾花おばなを折り敷いて、にこにこ笑っている稚子髷ちごまげの顔が、ちらと見えた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
停車場は蘆葦人長ろいじんちょうの中に立てり。車のいずるにつれて、あしまばらになりて桔梗ききょうの紫なる、女郎花おみなえしの黄なる、芒花おばなの赤き、まだ深き霧の中に見ゆ。ちょう一つ二つつばさおもげに飛べり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もろこしの雄花おばなに広葉打ちかぶり
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)