“重”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おも44.7%
かさ22.5%
かさな14.5%
じゅう3.4%
2.0%
おもき1.7%
おもん1.7%
しげ1.3%
かさね0.9%
0.9%
(他:45)6.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“重”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)17.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
眼も爪も全く生きた時のままに残した大きな虎の皮に、緋羅紗ひらしゃへりを取ったのがこの店のおもな装飾であった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東京の郊外が田園の風趣を失い、市中に劣らぬ繁華熱閙ねっとうの巷となったのはおもに大正十二年震災あってより後である。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
セルの単衣ひとへしたに襦袢をかさねて、に大きな白い百合ゆりはなを三本ばかりげてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さらずば一の肉體があぶらと肉とをわかつごとく、この物もまたそのふみの中にかさぬる紙を異にせむ 七六—七八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
が、死骸の重なりかさなつた池の前に立つて見ると、「酸鼻さんび」と云ふ言葉も感覚的に決して誇張でないことを発見した。
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ひとしく地上にかさなり伏せしが、一束の黒髪はそのまま遂にたざりし、尉官が両の手に残りて、ひょろひょろと立上れる
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうです。私たちは海底国の入口にいるのです。五じゅうの扉が順番に開いたり閉ったりして、私たちを中へ入れて開かれます。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうかい。そんなら、ぼくをとって、からすのおうかな。」といったのは、じゅうちゃんでした。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人がむかし去る所の御寺に下宿していた時、ふすまを隔てて尼が五六人いた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ごうを煮やした貴縉きけん紳士ならびに夫人令嬢は、それぞれ車から降り立って、二人の車を十二十重に取り囲み、口々にがやがやと抗議を申し込む。
しかしてあらゆる宗教の教義にはおもきかず、ただ基督の出現を以て説明すべからざる一の神秘となせるのみ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
春は雪こほり銕石てつせきのごとくなれば、雪車そり(又雪舟そりの字をも用ふ)を以ておもきす。
それから、昔は西洋でも日本でも先生各自の流派というものが非常におもんじられ、心そのものよりも画法というものを重大に考えた。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
たとえ事情は何であっても、表向おもてむきいえ嫡子ちゃくしという体面をおもんずるためでしょう。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しげちゃんは、いしひろって、おんなほうかってげようとしたのを、にいさんが、
雪の降った日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おしげさんでしょう、そんな悪口をいうのは。あの人の口にかかっちゃ、たいていのものはかなわないからね」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三十三枚のくしとうの鏡、五尺のかつら、くれないはかまかさねきぬおさめつと聞く。……よし、それはこの笈にてはあらずとも。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
某、かさねて、士の道に勝負しょうぶなくして首取無とるほうなく槍を合せ運を天に任せん、と申ければ、げに誤りたりと槍押取おっとり、床机の上に居直いなおりもせず、二三槍をあわせ、槍をすて、士の道は是迄也。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二千、一萬此處こゝ三十へだてなれどもこゝろかよはずは八がすみ外山とやまみねをかくすにたり
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこへ持つてくと、売酒郎噲々ばいしゆらうくわい/\が、所謂七の絹で七たびした酒を飲ませたといふ、東山の竹酔館は、表の招牌まねきかんばんも、
そこで松山人は勿論県内の大洲、宇和島、今治、小松、西条等の小学教育に従事するもなる者を呼び集めて伝習を受けさせた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
し明治十八九年を以て学術及び基督教の関係が説かれたる時代なりとせば近き二三年は国家、社会及び基督教の関係がもに説かるゝの時代なりと曰ふべし。
信仰個条なかるべからず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
ぢゆう上手かみてにつゞける一間の家體は細工場さいくばにて、三方にりたる蒲簾がますだれをおろせり。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そして時々望遠鏡ばうゑんきやう火星くわせいの運河が二本に見える 学者がくしやはこれを二ぢゆう運河といつてゐるんぢや
「それといはぬはあつちのたくみ、維盛様御夫婦の路用にせんと盗んだ金、おめえを証拠に取りちがへ」にて重味をひく手振を右の手にてなす。
私もおめえ梨子をかついで其の日を送りますが、ナニまだ死ぬ了簡もねえけれど、斯うやって年イって煩らうとねえ心細こゝろぼせえが、定命より十五年も生延びてるから、何時死んでもいようなものゝ
裏口うらぐちから飛込とびこんで、二ぢう建仁寺垣けんねんじがき這入はいり、外庭そとにはとほりまして
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なるほど芸妓げいしやのおぢうさんだ、おめえ虎列剌これらで死んだのだ、これはどうも……此方こつちてから虎列剌これらはう薩張さつぱりよいかね
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
又此上御わづらひおもり候ては、誠にやみの世の中に罷成儀と、只身の置處を不知候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
円天井の建物も、土台の石におもりを托して、
たいていの町には、その町の中心勢力が、ある箇所にかたまり、町のおもしになつてゐて、その町を素通りする旅人にも、ああ、この辺がクライマツクスだな、と感じさせるやうに出来てゐるものだが、鰺ヶ沢にはそれが無い。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
その説明は、山田源之助と一緒に殺された原田喜三郎の屍体が、今朝発見されるまでの行程を一通り説明すれば、それで充分なんだ。つまり、あの鉄工場の裏で突き殺された二つの屍体は、此処ここまで運ばれ、おもしを附けられて海中へ投げ込まれる。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
晩飯の烏賊いかえびは結構だったし、赤蜻蛉あかとんぼに海の夕霧で、景色もよかったが、もう時節で、しんしんと夜の寒さが身にみる。あすこいら一帯に、袖のない夜具だから、四布よのの綿の厚いのがごつごつおもたくって、肩がぞくぞくする。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほんとにそんな事も云たそうですがね、なにも、そんなに腹がたつなら、此所ここの家に居ないが宜じゃ有りませんか。私ならすぐ下宿か何かしてしまいまさア。それを、そんな事を云ッて置きながら、ずうずうしく、のべんくらりと、大飯を食らッて……ているとは何所どこまでおしおもたいンだかすうが知れないと思ッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あの利口さうな女の童は、撫子なでしこがさねの薄物のあこめに、色の濃い袴を引きながら、丁度こちらへ歩いて来る。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
政子は、かえって、機嫌きげんよかった。静をさしまねいて、の花がさねの御衣おんぞを、きょうの纒頭はなむけぞと云って与えた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沫雪あわゆきのほどろほどろにけば平城なら京師みやこおもほゆるかも 〔巻八・一六三九〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「いや吉事よごと」は、益々吉事幸福が重なれよというので、名詞止めにしたのも、やはりおのずからなる声調であろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
私にいわせると、彼の心臓の周囲は黒いうるしあつく塗り固められたのも同然でした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御辺の行跡何とも無分別むふんべつに候、行末何になるべき覚悟に……弓馬は男の業也わざなり器用も不器用も不入候可いらずそうろうべく稽古事也、国をおさむ文武二道なくては更にかなうべからず候、……其上君子おもからずんばすなわち威あらず義元事は不慮の為進退軽々しき心持候。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わがかくいふは「エーネイダ」の事なり、こは我には母なりき詩の乳母めのとなりき、これなくば豈我に一ドラムマのおもさあらんや 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そうざい料理れうりもごた/\するし、おんもりするところいやだし
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
姉樣ねえさまのごむ人形にんぎやうはお約束やくそくゆゑいたゞくのなり、さあたまはれとかきねれば、令孃ひめ微笑ほヽゑみながら、いや
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
月の光は幾重いくえにもかさかった霊廟の屋根を銀盤のように、その軒裏の彩色を不知火しらぬいのようにかがやかしていた。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
次第しだいかさなり両側りやうかはの家のあひだに雪のつゝみきづきたるがごとし。
ことに美しいと見たのは、もう三十幾つ——四十に近いと聞いていたが、ある年の晩春に、一重ざくらが散りみだれる庭に立った、桜鼠さくらねずみ色の二枚がさねを着た夫人ぶりであった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この町の大通りである賑やかな一本みちを行つて又帰つて来るとき、Fは持つて来た小さいおじうに鯛のきりみや牡蠣を買つた。
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
しかしわたくしの考ふる所を以てすれば、蘭軒は子に名づくるにこうを以てしちようを以てした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蘭軒は二児榛軒こう、柏軒ちようを除く外、こと/″\あざなを以て称してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ぢゅう、組んでは父のため、