“重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも46.1%
かさ22.3%
かさな13.7%
じゅう3.0%
おもん2.1%
え1.9%
おもき1.7%
しげ1.1%
ぢう0.9%
かさね0.9%
へ0.7%
お0.6%
ぢゆう0.6%
がさ0.6%
おめ0.5%
おもり0.4%
し0.2%
おもし0.2%
をも0.2%
おもた0.2%
ちよう0.1%
カサナ0.1%
あつ0.1%
おもから0.1%
おもさ0.1%
おんも0.1%
か0.1%
かき0.1%
かさなり0.1%
がさね0.1%
じう0.1%
ぢゅう0.1%
ゑ0.1%
オモ0.1%
カサ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この金貨(きんか)は、西(にし)の国(くに)の金貨(きんか)だ。この金貨(きんか)は、東(ひがし)の国(くに)の金貨(きんか)だ。この銀貨(ぎんか)は、重(おも)い。しかしこちらの銀貨(ぎんか)のほうは、もっと目方(めかた)がある。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうして、人馬の悲鳴が高く一声発せられると、河原の上では、圧(お)し重(かさ)なった人と馬と板片との塊(かたま)りが、沈黙したまま動かなかった。
蠅 (新字新仮名) / 横光利一(著)
濃い靄(もや)が、重(かさな)り重り、汽車と諸(もろ)ともに駈(かけ)りながら、その百鬼夜行(ひゃくきやこう)の、ふわふわと明けゆく空に、消際(きえぎわ)らしい顔で、硝子(がらす)窓を覗(のぞ)いて
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、その木(き)のいただきまで上(のぼ)れるものは、重(じゅう)ちゃんくらいのもので、ほかの子(こ)には、目(め)がまわるほど、あまりに高(たか)かったのです。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、昔は西洋でも日本でも先生各自の流派というものが非常に重(おもん)じられ、心そのものよりも画法というものを重大に考えた。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
西洋の女のように気を失うことはなかったが、でも、失神と紙一(ひ)と重(え)の状態にあった。克彦はもう目をつぶるより仕方がなかった。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
責任(せきにん)といふ事(こと)に重(おもき)を置(お)きたいのもこれが爲(た)め、依頼心(いらいしん)が多(おほ)いのも是(これ)が爲(た)め、又(また)意志(いし)の強固(きやうこ)でないといふのも是(これ)が爲(た)めであらうと思(おも)ひます。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
「知(し)らねえでどうするもんか。重(しげ)さん、おめえの夜(よ)あかしの仕事(しごと)は、銭(ぜに)のたまる稼(かせ)ぎじゃなくッて、色気(いろけ)のたまる楽(たの)しみじゃねえか」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
頼み置て其身は神田三河町二丁目千右衞門店なる裏長屋(うらながや)へ引越(ひつこし)浪々(らう/\)の身となり惣右衞門七十五歳女房お時五十五歳悴(せがれ)重(ぢう)五郎二十五歳親子三人幽(かす)かに其日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三十三枚の櫛(くし)、唐(とう)の鏡、五尺のかつら、紅(くれない)の袴(はかま)、重(かさね)の衣(きぬ)も納(おさ)めつと聞く。……よし、それはこの笈にてはあらずとも。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恰(あたか)も何(なに)よ、それ畜生道(ちくしやうだう)の地獄(ぢごく)の絵(ゑ)を、月夜(つきよ)に映(うつ)したやうな怪(あやし)の姿(すがた)が板戸(いたど)一重(へ)、魑魅魍魎(ちみまうりやう)といふのであらうか、ざわ/\と木(こ)の葉(は)が戦(そよ)ぐ気色(けしき)だつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
そこで松山人は勿論県内の大洲、宇和島、今治、小松、西条等の小学教育に従事する重(お)もなる者を呼び集めて伝習を受けさせた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
彼(かれ)は小柄(こがら)な爺(ぢい)さんで一寸(ちよつと)婆(ばあ)さん等(ら)を顧(かへり)みて微笑(びせう)しながらいつたのである。彼(かれ)は喉(のど)へ二重(ぢゆう)にした珠數(じゆず)を卷(ま)いて居(ゐ)た。彼(かれ)の聲(こゑ)は恐(おそ)ろしく大(おほ)きかつた。婆(ばあ)さん等(ら)は
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
重(かさ)ね重(がさ)ねの早業(はやわざ)に、私(わたくし)は開(あ)いた口(くち)が容易(ようい)に塞(ふさ)がりませんでしたが、漸(ようや)く気(き)を落(お)ちつけて四辺(あたり)の景色(けしき)を見𢌞(みま)わした時(とき)に、私(わたくし)は三(み)たび驚(おどろ)かされて了(しま)いました。
「それといはぬはあつちの巧(たくみ)、維盛様御夫婦の路用にせんと盗んだ金、重(おめ)えを証拠に取りちがへ」
思へば/\髮(はつ)冠(かむり)を突(つ)き候。太守樣にも至極御氣張り被レ遊候御樣子も被レ伺申候。又此上御煩(わづらひ)重(おもり)候ては、誠に暗(やみ)の世の中に罷成儀と、只身の置處を不レ知候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
沫雪(あわゆき)のほどろほどろに零(ふ)り重(し)けば平城(なら)の京師(みやこ)し念(おも)ほゆるかも 〔巻八・一六三九〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そう言えば、もう一本中途でむしり取った様に切れた綱が重(おもし)に着いていましたが、あれに喜三郎さんの屍体が縛り付けてあったんでしょうなあ——
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
余はコロボツクルは衣服(いふく)を有(いう)すれど時(とき)としては屋内抔にて之を脱ぐ事有りしならんと想像(そうぞう)す。以上は口碑に重(をも)きを置(を)きての説なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それを、そんな事を云ッて置きながら、ずうずうしく、のべんくらりと、大飯を食らッて……ているとは何所(どこ)まで押(おし)が重(おもた)いンだか数(すう)が知れないと思ッて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
蘭軒は二児榛軒厚(こう)、柏軒重(ちよう)を除く外、悉(こと/″\)く字(あざな)を以て称してゐる。その人物の明白なるものは森立之(りつし)、字は立夫(りつふ)、岡西徳瑛(とくえい)、字は君瑤(くんえう)の二人に過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まことに其為には、ゆくりない事が、幾重にも重(カサナ)つて起つた。姫の帳台の後から、遠くに居る父の心尽しだつたと見えて、二巻の女手(ヲンナデ)の写経らしい物が出て来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私は始終機会を捕える気でKを観察していながら、変に高踏的な彼の態度をどうする事もできなかったのです。私にいわせると、彼の心臓の周囲は黒い漆(うるし)で重(あつ)く塗り固められたのも同然でした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……其上君子重(おもから)ずんば則(すなわち)威あらず義元事は不慮の為進退軽々しき心持候。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わがかくいふは「エーネイダ」の事なり、こは我には母なりき詩の乳母(めのと)なりき、これなくば豈我に一ドラムマの重(おもさ)あらんや 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
惣(そう)ざい料理(れうり)もごた/\するし、重(おんも)りする処(ところ)も忌(いや)だし、あゝ釣堀(つりぼり)の師匠(しゝやう)の処(ところ)へ往(ゆ)かうぢやアないか。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ネエ、奇妙でしょう(荻)成る程奇妙だチャンと重(か)さねて摘んだのが次第/\に此通り最う両方とも一寸ほどズリ抜(ぬけ)た(大)夫(それ)は皆根(もと)の方へずり抜るのですよ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さあ賜(たま)はれと手(て)を重(かき)ねれば、令孃(ひめ)は微笑(ほヽゑ)みながら、嫌(いや)、嫌(いや)、お約束(やくそく)は畫(ゑ)なるに歌(うた)にては嫌(いや)よ、ごむ人形(にんぎやう)は上(あ)げまじと頭(かしら)をふるに、夫(そ)れでも姉樣(ねえさま)この歌(うた)は極(ごく)大切(たいせつ)のにて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
次第(しだい)に重(かさなり)て両側(りやうかは)の家の間(あひだ)に雪の堤(つゝみ)を築(きづき)たるが如(ごと)し。こゝに於て所々(ところ/\)に雪の洞(ほら)をひらき、庇(ひさし)より庇に通(かよ)ふ、これを里言(さとことば)に胎内潜(たいないくゞり)といふ、又間夫(まぶ)ともいふ。間夫(まぶ)とは金掘(かねほり)の方言(ことば)なるを借(かり)て用(もち)ふる也。
ことに美しいと見たのは、もう三十幾つ——四十に近いと聞いていたが、ある年の晩春に、一重ざくらが散りみだれる庭に立った、桜鼠(さくらねずみ)色の二枚重(がさね)を着た夫人ぶりであった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この町の大通りである賑やかな一本みちを行つて又帰つて来るとき、Fは持つて来た小さいお重(じう)に鯛のきりみや牡蠣を買つた。
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
侘(わび)がしたれけれど障子(しようじ)一重(ゑ)を出(で)る時機(しほ)がなく、お民(たみ)が最初(さいしよ)に呼(よ)んで呉(く)れし時(とき)すこしひねくれてより拍子(ひようし)ぬけがして今更(いまさら)には馳(か)け出(だ)しもされず、其(その)うちにお歸(かへ)りにならば何(なん)とせん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何わざも、我が国体(クニガラ)にあひあはず 痛く重(オモ)みし物すべきなり
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宿(シュク)ニ遇(ア)イテ重(カサ)ネ重ネ喜ブ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)