“方言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうげん35.7%
はうげん21.4%
かたこと7.1%
スラング7.1%
くにことば7.1%
ことば7.1%
なまり7.1%
より7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼作左は、峻厳しゅんげんをもって聞え、仏高力ほとけこうりきは仁者として親しまれ、天野は、中和の人という定評だった。——どちへんつかずというのは、三河の方言ほうげんで、どちらにもへんせぬということらしい。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
訳者が十分原語に通暁つうげうしてゐなかつたし、殊に埃及エヂプトやシリヤの方言はうげんなどを全く知らなかつた為に、うらむらくは所期の点に達し得なかつた。
しかしながらその子供の方言かたことの全部が、先人の言葉の通りに匡正されるものではない。知らず知らずの間に少しずつの変化が起って行くのは免れぬ。
特殊部落の言語 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
こうした方言スラングは亜米利加人でも聞き分け得ない者が多いのだから、ストーン氏は誰にもわからないつもりであったらしい。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
汝のことば我を欺くかはた我を試むるか、汝トスカーナの方言くにことばにて我と語りて而して少しも善きゲラルドの事をしらざるに似たり 一三六—一三八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
次第しだいかさなり両側りやうかはの家のあひだに雪のつゝみきづきたるがごとし。こゝに於て所々ところ/\に雪のほらをひらき、ひさしより庇にかよふ、これを里言さとことば胎内潜たいないくゞりといふ、又間夫まぶともいふ。間夫まぶとは金掘かねほり方言ことばなるをかりもちふる也。
「あははは、おいらの方言なまりでな、つまり天狗岩の事だ。御存じだんべえが」
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
……主君とのの御気象が、大公儀へは余程、大袈裟に聞こえていると見えてのう。この程、大阪乞食の傀儡師くぐつまわしや江戸のヨカヨカ飴屋、越後方言より蚊帳かちょう売りなぞに変化へんげして、大公儀の隠密が入込みおる。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)