“胎内潜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいないくぐ66.7%
たいないくゞり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにしても苦いところを我慢していて行った。また胎内潜たいないくぐりのような穴を抜けて、三四間ずつの段々を、右へ左へ折れ尽すと、路が二股ふたまたになっている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここに俗に陶器師すえものしと呼ばれた奇妙な賊が住んでいた。今日のいわゆる胎内潜たいないくぐり——その辺に巣食っていたのであって、名詮自性みょうせんじしょう表向きは陶器を焼いていた。年は三十七八歳、蒼白い顔色、調ととのった目鼻。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次第しだいかさなり両側りやうかはの家のあひだに雪のつゝみきづきたるがごとし。こゝに於て所々ところ/\に雪のほらをひらき、ひさしより庇にかよふ、これを里言さとことば胎内潜たいないくゞりといふ、又間夫まぶともいふ。間夫まぶとは金掘かねほり方言ことばなるをかりもちふる也。
○ 胎内潜たいないくゞり