“たいないくぐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
胎内潜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにしても苦いところを我慢していて行った。また胎内潜たいないくぐりのような穴を抜けて、三四間ずつの段々を、右へ左へ折れ尽すと、路が二股ふたまたになっている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここに俗に陶器師すえものしと呼ばれた奇妙な賊が住んでいた。今日のいわゆる胎内潜たいないくぐり——その辺に巣食っていたのであって、名詮自性みょうせんじしょう表向きは陶器を焼いていた。年は三十七八歳、蒼白い顔色、調ととのった目鼻。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)