“陶器師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえものし30.0%
すえものつくり20.0%
すゑものつくり20.0%
とうきし10.0%
すえし10.0%
すゑものし10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陶器師すえものしは返事をしなかった。ゆるゆると彼は寝そべった。右手を敷いて枕とし、左手を脇腹へ自然に置き、唇を閉じ眼をふさぎ、寂然せきぜんとして聞いていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その人の往来を、仕事場の中から、何と云う事もなく眺めていた、一人の青侍あおざむらいが、この時、ふと思いついたように、あるじ陶器師すえものつくりへ声をかけた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
思ひししばし見恍みとれつひるさがり陶器師すゑものつくりはろくろを廻はす
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
陶器師とうきしは、おそって御殿ごてんがりました。それから、その有名ゆうめい陶器師とうきしは、厚手あつでちゃわんをつく普通ふつう職人しょくにんになったということです。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
だのに無情の陶器師すえしは自らの手で焼いた
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
背の高い陶器師すゑものしが、自分の商品の後ろからのろのろしたあしどりで歩みながら、絶えず、伊達者だてしやで蓮葉な陶器どもに、いやがる乾草をかぶせかぶせするのを、羨ましさうに眺めやつた。