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とうきし
陶器師は、
恐れ
入って
御殿を
下がりました。それから、その
有名な
陶器師は、
厚手の
茶わんを
造る
普通の
職人になったということです。
昔、ある
国に
有名な
陶器師がありました。
代々陶器を
焼いて、その
家の
品といえば、
遠い
他国にまで
名が
響いていたのであります。
代々の
主人は、
山から
出る
土を
吟味いたしました。
だから、
使うものが、こうして
熱い
茶や、
汁を
安心して
食べることができる。たとえ、
世間にいくら
名まえの
聞こえた
陶器師でも、そのしんせつな
心がけがなかったら、なんの
役にもたたない。