“他国”のいろいろな読み方と例文
旧字:他國
読み方割合
たこく73.5%
よそ11.8%
たび2.9%
かのくに2.9%
くに2.9%
タビ2.9%
ヒトクニ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみなれた林(はやし)や、山(やま)や、河(かわ)や、野原(のはら)を見捨(みす)て、知(し)らぬ他国(たこく)へ出(で)ることは、これらの小鳥(ことり)にとっても、冒険(ぼうけん)にちがいなかったからです。
ふるさと (新字新仮名) / 小川未明(著)
他国(よそ)へ出る時はお隣りへ預けて参りますが、それでも感心に手習や学問に精を出してくれますから。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「他国(たび)の人間(もん)と思って軽蔑するか。一人と思うて侮るか。サア鰤をば返せ。返されんチ云うなら二人とも警察まで来い。サア来い」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
されば他国(かのくに)の聖(ひじり)の教も、ここの国土(くにつち)にふさはしからぬことすくなからず。且(かつ)八三詩(し)にもいはざるや。八四兄弟牆(うち)に鬩(せめ)ぐとも外(よそ)の侮(あなどり)を禦(ふせ)げよと。
藪原長者の抱妓(かかえこ)の中に鳰鳥(におどり)という女が現われてからは、その顔だけでも拝もうとして、近在の者はいうまでもなく遠い他国(くに)からも色餓鬼(いろがき)どもが、我(われ)も我もと押し出して来て、夜も昼も大変な雑沓(ざっとう)じゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他国(タビ)から来た人と見て、慇懃に、さつきから色々な話を持ちかけて来る六十恰好の夏外套着た紳士は、白い髭を片手間にしごいてゐる。此金白礁といふ岩は、壱州の廻りに幾つもある。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
みち・ひな(山本信哉氏などは、あがたをも、同類に考へてゐる)と言ふ語(ことば)は、元はよそ国・他国(ヒトクニ)位の積りが、遠隔の地方を斥(さ)す様になつたとも考へられる。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)