“牆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かき67.4%
へい16.3%
かきね7.0%
しょう7.0%
うち2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼を美く見たるは彼の教師と院長とのみならで、かきを隣れる男子部だんじぶの諸生の常に彼を見んとて打騒ぐをも、宮は知らざりしにあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おおきな楼房にかいやがあって高いへいを四方にめぐらしていた。小婢はその前に往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
白い姿はその緑の芳しいかきねのかげに消えますが、そこ迄行ってみると、糸杉は独特な垣をなしていて、丁度屏風をまわした工合に、一つからもう一つへと白い影を誘い
硬い熔岩ラヴアの褶折が、骨高に自然の防風しょうとなっている陰には、風に吹き落されたものか、雪が最も多くて、峡流のように麓へ向って放射している、その重味で
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
されば他国かのくにひじりの教も、ここの国土くにつちにふさはしからぬことすくなからず。かつ八三にもいはざるや。八四兄弟うちせめぐともよそあなどりふせげよと。