“生牆”の読み方と例文
読み方割合
いけがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萩ドウダンの生牆いけがきをめぐらし、外から手をさし入れて明けられるような形ばかりのものだが、大小だいしょう六つの門や枝折戸が出入口をかためて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
流れの向う岸は一帯に篠笹しのざさに横竹をあしらって生牆いけがきにしてあります。そのまん中へ向けて架け渡した流れの上の板橋は先生の家の出入口専用の橋らしくあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
然し整理熱は田舎に及び、彼の村人も墓地を拡張整頓するそうで、此程周囲まわりの雑木を切り倒し、共有の小杉林をひらいてしもうた。いまにかなめ生牆いけがきめぐらし、桜でも植えて奇麗にすると云うて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)