“楆”の読み方と例文
読み方割合
かなめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島は楆(かなめ)と欅(けやき)の木とで、二重になっている外囲(そとがこい)の周(まわり)を、其方(そっち)こっち廻ってみたが、何のこともなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
勝手(かって)に屋敷の中を通る小学校通いの子供の草履ばた/\で驚いて朝寝の眠(ねむり)をさましたもので、乞食(こじき)物貰(ものもら)い話客千客万来であったが、今は屋敷中ぐるりと竹の四ツ目籬(めがき)や、楆(かなめ)
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
両側を楆(かなめ)かなにかの生籬にしてあるのはいゝとして、狭い靴脱から、もう縁板がいやに拭き光りがしてをり、廊下を踏んでゆくと、茶黒い光沢(つや)を帯びたものが韈(くつした)を吸ひとるやうにひつぱるのである。
薄暮の貌 (新字旧仮名) / 飯田蛇笏(著)