“乞食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじき79.4%
こつじき10.4%
かたゐ2.2%
ものごい1.6%
こも1.6%
ほいど1.3%
おこも0.9%
ほいと0.6%
かたい0.3%
かたひ0.3%
ものもらい0.3%
コジキ0.3%
ホイド0.3%
ホエド0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シナ人の乞食が小船でやって来て長い竿の先に網を付けたのを甲板へさし出す。小船の苫屋根は竹で編んだ円頂で黒くすすけている。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
路頭乞食く、腰をめ、頭を下げて、を乞えり。されどもなお応ずる者はあらざりしなり。盲人はいよいよ途方に暮れて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その怒りあらだつさまはさながら立止まりてうちつけに物乞ふ乞食にむかひて群犬はせいづる時の如く 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「あッハッハッハッ。……いずれは野良犬か、狐か狸か、乞食などが食べてしまうのでございましょうが、とにかくお斎は毎日綺麗になくなります」
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これを拾った者は、お乞食さんでも樽拾いでも、一人だけ邸内へ許されて、仏前に焼香する資格があるのだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私共は、ズラリと女の前に立披つて見てゐた。稍あつてから、豊吉が傍に立つてゐる万太郎といふのの肩を叩いて、『汚ねえ乞食だでア。首玉ア真黒だ。』
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
門づけになろうと乞食になろうと、悔いもなければ未練もなく、先に出世がある身でなければ、恥ずかしいこととてござりませぬ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほんとにお石の云う通り、乞食して暮しても、このごろのように怨みの塊りのようになっている境涯からぬけられたら、それでいい。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
たとい異土乞食となろうともふるさとは再び帰り来る処に非ずの感を深くするなり。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
所謂乞食棒打にても役に立ざれば腹の立のは無理ならねど此は是までの事と斷念必ず案じる事なかれとせど娘氣の亂れ染ては麻糸よしもなき其から隣の家の糊賣お金例の如く營業
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
銀のような白髪を背後繻珍の帯を胸高に結んだたけた老女がこっちを見ながら静かに鼓を調べている。その物腰が上品で乞食の類とは見えなかった。
開運の鼓 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自省ケレバ千万人エドモ、——イヤ、握手ハマダマダ、ソノノウラノ言葉ヲコソ、「自省カラザレバ、乞食ッテモ、赤面狼狽被告罪人酒屋ム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
カダルにもにも皆死なれデ、村役場ガラだのだのて、よりも小舍這入テセ、乞食して暮らすデ來るデバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)