“乞食”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こじき79.9%
こつじき10.0%
かたゐ2.1%
こも1.7%
ものごい1.7%
ほいど1.4%
おこも0.7%
ほいと0.7%
かたい0.3%
ものもらい0.3%
(他:3)1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“乞食”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語32.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.6%
文学 > 日本文学 > 戯曲4.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「家が無くてもブラス(あなたはお金のつもりだらうが)が無くても、あなたの云ふやうな意味での乞食こじきにやなりません。」
胸に小さい宮を懸けて、それにもみで縫った括猿くくりざるなどをり下げ、手に鈴を振って歩く乞食こじきである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何、高があの通りの乞食こつじき法師です。たとい加勢の二三人はあろうとも、仕止めるのに造作ぞうさはありますまい。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼はあきらかに自分の影を、犬とひとさかいまよ乞食こつじきむれなかに見いだした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その怒りあらだつさまはさながら立止たちどまりてうちつけに物乞ふ乞食かたゐにむかひて群犬むらいぬはせいづる時の如く 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
見れば乞食かたゐは腐れ赤茄子トマトをかいつかみひたぶる泣きてくらふなりけり
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これを拾った者は、お乞食こもさんでも樽拾たるひろいでも、一人だけ邸内へ許されて、仏前に焼香する資格があるのだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「でもこのお乞食こもさんは、米を搗いてくれたから。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
六十余り七十にもなろうか、どこか気高い容貌をした老年としより乞食ものごいが樓門の前で、さも長閑のどかそうに居眠っていた。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼女はもはや花嫁ではなかった。恋婿を棄てなければならなかった。家を棄てなければならなかった。乞食ものごいにならなければならなかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを見た豐吉は、遽に元氣の好い聲を出して、『死んだどウ、此乞食ほいどア。』と言ひながら、一掴みの草を採つて女の上に投げた。『草かけて埋めてやるべえ。』
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私共は、ズラリと女の前に立披たちはだかつて見てゐた。稍あつてから、豐吉が傍に立つてゐる萬太郎といふのの肩を叩いて、『汚ねえ乞食ほいどだでア喃。首玉ア眞黒だ。』
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ある日、逆さにふっても鼻血も出ない一文無しでこの金沢の楽屋を出て、京橋の上へかかってきたら忘れもしない爺さんの乞食おこもが、自分の前に七、八銭並べて、どうぞやどうぞやとお辞儀をしている。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
善「それでもあんまり見っともない、跣足で納屋から往ったり来たりするから、人様が見て、山口屋の奉公人は何だ、あんななりをさせて置く、乞食おこもを見たようななりだと云われて外聞が悪いわな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほんとにお石の云う通り、乞食ほいとして暮しても、このごろのように怨みの塊りのようになっている境涯からぬけられたら、それでいい。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
わり乞食ほいと盗賊ぬすっとか畜生か。よくもわれが餓鬼どもさ教唆しかけて他人ひとの畑こと踏み荒したな。ちのめしてくれずに。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ふるさとは遠くにありて想うものなり。たとい異土いど乞食かたいとなろうともふるさとは再び帰り来る処に非ずの感を深くするなり。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その物腰が上品で乞食ものもらいの類とは見えなかった。
開運の鼓 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自省ジセイナオケレバ千万人センマンニンエドモ、——イヤ、握手アクシュハマダマダ、ソノタテノウラノ言葉コトバヲコソ、「自省ジセイナオカラザレバ、乞食コジキッテモ、赤面狼狽セキメンロウバイ被告ヒコク罪人ザイニン酒屋サカヤム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
乞食ホエドして暮らすマナグデ來るデバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)