乞食ほいと)” の例文
ほんとにお石の云う通り、乞食ほいとして暮しても、このごろのように怨みの塊りのようになっている境涯からぬけられたら、それでいい。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
わり乞食ほいと盗賊ぬすっとか畜生か。よくもわれが餓鬼どもさ教唆しかけて他人ひとの畑こと踏み荒したな。ちのめしてくれずに。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「俺らあすこの小屋さ来たもんだのし。乞食ほいとではねえだよ」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
乞食ほいとして暮しゃ、ええも地面も入用んねえで、世話あねえわ!
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)