“乞食爺”の読み方と例文
読み方割合
こじきじじい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その出外れの裏表二間ふたまをあけ放した百姓家の土間に、一人の眼のわるい乞食爺こじきじじいが突立って、見る人も無く、聞く人も無いのにアヤツリ人形を踊らせている。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人形使 それでだの、つものを、この酔払いの乞食爺こじきじじいだと思っては、ちっとも力が入らねえだ。——御新造様が、おのれと思う、憎いものが世にあるべい。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)