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『カインの末裔』
ふりがな文庫
『
カインの末裔
(
カインのまつえい
)
』
長い影を地にひいて、痩馬の手綱を取りながら、彼れは黙りこくって歩いた。大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚のように頭ばかり大きい赤坊をおぶった彼れの妻は、少し跛脚をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。 北海道の冬は空まで …
著者
有島武郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1917(大正6)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間5分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間48分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汝
(
わり
)
越
(
く
)
汝
(
わ
)
可愛
(
めんこ
)
傷
(
いたわ
)
燻
(
い
)
事
(
こん
)
立
(
たた
)
恐
(
お
)
暗
(
く
)
強
(
しい
)
乞食
(
ほいと
)
下
(
おろ
)
今
(
いんま
)
汝
(
われ
)
縁
(
ゆかり
)
背
(
せなか
)
更
(
さ
)
教唆
(
しか
)
干魚
(
ひざかな
)
窮
(
きわま
)
面
(
かお
)
金持
(
まるもち
)
生
(
お
)
死
(
ち
)
人
(
じん
)
覚
(
さま
)
上
(
あ
)
囲
(
まわ
)
小休
(
おやみ
)
辱
(
はず
)
実
(
みの
)
俺
(
お
)
萎
(
しぼ
)
青年
(
あんこ
)
逡
(
しりご
)
金持
(
まるも
)
乳首
(
たたら
)
骨節
(
ほねっぷし
)
尻尾
(
しりっぽ
)
香
(
におい
)
惘然
(
ぼんやり
)
溺
(
いば
)
定
(
じょう
)
窺
(
うか
)
孩児
(
やや
)
果
(
み
)
幾日
(
いくんち
)
漁場
(
ぎょば
)
立
(
だ
)
白痴
(
たわけ
)
荒
(
あば
)
如何
(
どう
)
殴
(
う
)
早
(
はよ
)
武具
(
えもの
)
薄
(
うっす
)
上
(
あが
)
此方
(
こっち
)
穢
(
きた
)
細
(
こまか
)
憚
(
はば
)
盗賊
(
ぬすっと
)
奸譎
(
わるがしこ
)
背丈
(
せた
)
高値
(
たかね
)
儲
(
もうけ
)
賑
(
にぎわ
)
俺
(
おら
)
来
(
こ
)
搾取
(
しぼりと
)
談
(
かた
)
疾
(
とう
)
伸
(
のび
)
穢
(
きたな
)
片端
(
かたっぱし
)
殊更
(
ことさ
)
喰
(
くら
)
暫
(
しば
)
暖
(
あたたか
)
曝
(
さ
)
噛
(
かじ
)
居食
(
いぐ
)
覚
(
おぼ
)
角
(
かど
)
解
(
わか
)
小恥
(
こはずか
)
困
(
こう
)
糶
(
せり
)
大事
(
おおごと
)
立列
(
たちつらな
)
足
(
た
)
広
(
ぴろ
)
赤坊
(
あかんぼう
)
立
(
たち
)
袖無
(
そでな
)
地
(
じ
)
独笑
(
ひとりわら
)
籠
(
こ
)
話
(
はな
)