“幾日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくにち48.9%
いくか33.1%
いくんち5.3%
いつか3.8%
いくひ3.8%
いくじつ2.3%
いっか2.3%
いくちに0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから幾日いくにちかかかって、殿とのさまのおちゃわんができあがりました。また、いつかのお役人やくにんが、店頭てんとうへきました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとしきり毎日毎夜まいよのやうにりつゞいた雨のあと、今度は雲一ツ見えないやうな晴天が幾日いくにちかぎりもなくつゞいた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それでも幾日いくにちつゞいたあめみづたくはへてひくはたしばらかわくことがなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
武「孫右衞門の娘の筆か、此の月の幾日いくかの晩だ、うむ、成程六日の晩数寄屋河岸の柳番屋の蔭に於いて金子を貰ったのか、其の金子は幾ら有った」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もう、おっしゃいます通り、こんな山の中で、幾日いくかも何日もないようですが、確か、あの十三四日の月夜ですのね、里では、お盆でしょう。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冬中とざされてあったすすけた部屋の隅々すみずみまで、東風こちが吹流れて、町に陽炎かげろうの立つような日が、幾日いくかとなく続いた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ええい、泣くなら泣け、おたんちん」——フィリップはどなった——「幾日いくんち待ってたと思やがるんだい。もう我慢はできねえ」
「お前は馬を持ってるくせに何んだって馬耕をしねえだ。幾日いくんちもなく雪になるだに」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「それからね、いくら毎日毎日騒いでもげんが見えないので、大分だいぶみんながいやになって来たんですが、車夫やゴロツキは幾日いくんちでも日当にっとうになる事だから喜んで騒いでいましたとさ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幾日いつかも、幾日いつかもかからなければ、外国がいこくへはいかれません。いく千マイルというとおくへいくんですもの。」
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
隣村も山道半里、谷戸やと一里、いつの幾日いつかに誰が死んで、その葬式とむらいに参ったというでもござらぬ、が杜鵑ほととぎすの一声で、あの山、その谷、それそれに聞えまする。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こめこれだけのこつたからつてたんだ、あつちにればえゝが幾日いつかでもけるとかれつちやつてもやうねえかんな、そんぢやりやおつうげやつてくんだ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
をうみ梅實うめおつおともそゞろさびしき幾日いくひ、をぐらきまどのあけくれに、をちかへりなく山時鳥やまほとゝぎすの、からくれなゐにはふりでねど
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから幾日いくひか経て八月十七日にギャア・ニマという市場しじょうに着きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
苦しさに声うちあぐるたはやすけどおとなしく堪へて幾日いくひこもるは
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
魂祭たまゝつぎて幾日いくじつ、まだ盆提燈ぼんぢようちんのかげ薄淋うすさびしきころ新開しんかいまちいでくわん二つあり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お、お、周南しうなんよ。なんぢつき幾日いくじつにしてまさぬべきぞ。」
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
魂祭たままつり過ぎて幾日いくじつ、まだ盆提燈ぼんぢようちんのかげ薄淋しき頃、新開の町を出し棺二つあり、一つはかごにて一つはさしかつぎにて、駕は菊の井の隠居処よりしのびやかに出ぬ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又「奥に泊って居る客人はおれとこ幾日いっかに泊ったっけな」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そうでございますが、其の替りには貴方幾日いくか何十日お宅を明けて居らっしゃっても宜しいので、貴方のは気癪きじゃくでございますよ、それをなおさなければならないと旦那様が仰しゃって、私を附けて此処に幾日いっか何十日入らっしゃっても何とも御意遊ばさないじゃアありませんか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殿様え、貴方あなたはいつあがっても都合が悪いから待てと仰しゃいますがね、何時いつ上れば御返金になるという事をしっかり伺いませんでは困ります、ヘエたしかに何時いつ幾日いっかと仰しゃいませんでは、わたくしういう不自由な身体で根津から小日向まで、杖を引張って山坂を越して来るのでげすから、只出来ぬとばかり仰しゃっては困ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのときからすでに幾日いくちにもたちました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)