“魂祭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たままつり40.0%
たままつ40.0%
たまゝつ10.0%
タマヽツ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが皆わざおぎの所作ではなくて、神の実在を信じたあるじりであったことは、ちょうど我々の盆の魂祭たままつりの後先ともよく似ている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「又もあらじ魂祭たままつるてふ折に逢ひて父兄の仇討あたうちしたぐひは」さいわいに太田七左衛門が死んでから十二年程立っているので、もうパロヂイを作って屋代を揶揄からかうものもなかった。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
魂祭たまゝつぎて幾日いくじつ、まだ盆提燈ぼんぢようちんのかげ薄淋うすさびしきころ新開しんかいまちいでくわん二つあり、一つはかごにて一つはさしかつぎにて、かごきく隱居處いんきよじよよりしのびやかにいでぬ、大路おほぢひとのひそめくをけば
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
五度行うた精霊会が、南北朝の頃には、社会的の勢力を失うて、唯一回の盂蘭盆会に帰趨した痕を示したのであるが、七月の盂蘭盆と十二月の魂祭タマヽツりとは、必古の大祓への遺風であると信じる。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)