“新開”の読み方と例文
読み方割合
しんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新開しんかいの町村に芸者屋町を許可するは土地繁昌を促すがためといへり。あたかも辺陲へんすい不毛の地に移民を送りて開墾をくわだつる政策の如し。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今でいえば新開しんかいの町だけに、神田区上町との間に流れるどぶ川の河岸についた、もとの大牢の裏手の方はさびしいパラッとした町で、ほうけたような空気だった。
たれしも新開しんかい這入はいるほどの者で菊の井のお力を知らぬはあるまじ、菊の井のお力か、お力の菊の井か、さても近来まれの拾ひもの、あののお蔭で新開の光りが添はつた
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)