“新開町”の読み方と例文
読み方割合
しんかいまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その街路とおりに面した方にも処どころ空地があって、建物が並んでいないうえに、もう十時になっているので、郊外の新開町しんかいまちはひっそりとしていた。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
下町したまちの姉さんたちは躑躅つつじの花の咲く村と説明されて、初めてああそうですかと合点がてんする位でしたが、今ではすっかり場末の新開町しんかいまちになってしまいました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
新開町しんかいまちの雑沓を後にして、道は直ぐ西にあお黄昏たそがれけむりに入った。やがて橋を渡る。㓐別橋である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)