“新富町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんとみちょう89.5%
しんとみちやう10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治五年新富町しんとみちょうの劇場舞台開きをなせし時、新柳二橋しんりゅうにきょうの歌妓両花道に並んで褒詞ほうしを述べたる盛況は久しく都人の伝称せし所なりけり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「さあ、たしか、新富町しんとみちょう市川左団次たかしまやさんが、わびに連れてってくだすって、帰参きさんかなったんですが——ありゃあ、廿七、八年ごろだったかな。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
京橋の新富町しんとみちやうに、小松将棋所といふのがあつた。こゝの主人は小松三香さんきやうと云ひ、将棋は四段であつたが、ある日、わたしがたづねて行くと
駒台の発案者 (新字旧仮名) / 関根金次郎(著)
おどろいたかい。はゝゝゝは。」きちさんはなんともへぬほどうれしさうに笑つて、「頼むぜ。ちやうさん。かう見えたつてはゞかりながら役者だ。伊井いゐ一座の新俳優だ。明後日あさつてからまた新富町しんとみちやうよ。 ...
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)