トップ
>
新開町
>
しんかいまち
ふりがな文庫
“
新開町
(
しんかいまち
)” の例文
その
街路
(
とおり
)
に面した方にも処どころ空地があって、建物が並んでいないうえに、もう十時になっているので、郊外の
新開町
(
しんかいまち
)
はひっそりとしていた。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
下町
(
したまち
)
の姉さんたちは
躑躅
(
つつじ
)
の花の咲く村と説明されて、初めてああそうですかと
合点
(
がてん
)
する位でしたが、今ではすっかり場末の
新開町
(
しんかいまち
)
になってしまいました。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
新開町
(
しんかいまち
)
の雑沓を後にして、道は直ぐ西に
蒼
(
あお
)
い
黄昏
(
たそがれ
)
の
煙
(
けむり
)
に入った。やがて橋を渡る。㓐別橋である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そこには
新開町
(
しんかいまち
)
らしい小さな店がごた/\軒をならべていた。——
小切屋
(
こぎれや
)
のおもてに下ったけば/\しいメリンスのいろが、あたりの沈んだ、引っ立たない空気を無理からあかるくしていた。
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
新開町
(
しんかいまち
)
の春の静けさ
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
私は
新開町
(
しんかいまち
)
の
借家
(
しゃくや
)
の
門口
(
かどぐち
)
によく何々商会だの何々事務所なぞという
木札
(
きふだ
)
のれいれいしく下げてあるのを見ると、何という事もなく新時代のかかる企業に対して不安の念を起すと共に
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この
辺
(
あたり
)
豊多摩郡
(
とよたまごおり
)
に属し近き頃まで
杜鵑花
(
つつじ
)
の名所であったが、年々人家
稠密
(
ちゅうみつ
)
していわゆる郊外の
新開町
(
しんかいまち
)
となったにかかわらず、射的場のみは今なお依然として原のままである。秋骨君
曰
(
いわ
)
く
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“新開”で始まる語句
新開
新開地
新開畠
新開左衛門
新開場梅田神垣