“合点”のいろいろな読み方と例文
旧字:合點
読み方割合
がてん69.4%
がってん23.0%
うなず2.2%
のみこ2.2%
がつてん1.6%
のみこめ0.6%
こっくり0.3%
ごうてん0.3%
スカーシェ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木戸番と、宿から迎えに出た男衆とが、米友を見かけて、まずお見舞と、申しわけをするような口ぶりが、どうも合点がてんがゆきません。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この夜ふけに、森の中で探し物というのも変ですし、それが一向この辺で見かけた事のない都会風な男であるのも合点がってんが行きません。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
なかには、早晩こういうことになるだろうと見通していたようなことを言って、先見の明を誇り顔にしきりに合点うなずくものもある。
生きている戦死者 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
何のかのと、故障を云って、(御門生は、令嬢に思召しがあるのでごわりましょう。)と坂田が歯を吸って、合点のみこんでいたが、どうだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青邨はいつだつたかの淡窓の答へを思ひ出して、うにも合点がつてんの往かないらしかつた。で、立続たてつゞけに今一つの質問とひを投げ出した。
三方四方みな好いになぜその気にはなられぬか、少しもお前の料簡がわたしの腹には合点のみこめぬ、よくまあ思案し直して親方様の御異見につい従うては下されぬか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
お美夜ちゃんは、縁に足をブラブラさせながら、かわいい合点こっくりをする。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
薩摩からは、前にもちょっと述べた僧珠全が、一度は宗祇により、一度は宗碩と同道して、実隆に面謁したのみでなく、同国人吉田若狭守位清という者からは、和歌の合点ごうてんを依頼してきた。
合点スカーシェだ! だが姐御あねご、声が可笑おかしいやね、心浮き浮きてえところじゃねえのかね?」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)