“のみこめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
了解50.0%
合点50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柏は話の経緯すじみち了解のみこめないので、不思議そうに吾々三人の顔を見較べていた。運転手は掴みかかるような権幕で、私の前へ躍出した。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
斯うして私の小さいけれど際限の無い慾が、いつも祖母をとおして遂げられる。それは子供心にも薄々了解のみこめるから、自然家内中で私の一番すきなのは祖母で、お祖母ばあさんお祖母さんと跡を慕う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
三方四方みな好いになぜその気にはなられぬか、少しもお前の料簡がわたしの腹には合点のみこめぬ、よくまあ思案し直して親方様の御異見につい従うては下されぬか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
少しもお前の料簡が妾の腹には合点のみこめぬ、能くまあ思案仕直して親方様の御異見につい従ふては下されぬか、お前が分別さへかへれば妾が直にも親方様のところへ行き
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)